訪問介護のお仕事「ホームヘルパーは今までの人生経験が活かせます」200123

2020.01.23

株式会社 かんのん

「ホームヘルパーの仕事」

Iさん(73歳)

 


 

 北大阪急行 桃山台駅から歩いて10分ほどの二ノ切池公園のそばに、訪問介護を行う会社「株式会社かんのん」があります。ここでホームヘルパー(訪問介護員)として働くIさんに話を伺いました。

 

 かんのんは「住み慣れた環境で適切な介護」を提供する「居宅介護支援事業」を展開しており、併せて「介護員等養成研修事業」を運営しています。資格を持たない初めての方も、ここで介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級研修)などの資格取得後、仕事に就く事が出来ます。現在の登録ヘルパーは27名で、そのうち10名ほどが65才以上のシニアです。

 Iさんは3年前お姉さんと一緒にこの研修を受講し、介護関係への就職活動をしましたが他の施設では年齢で断られ、最終的にかんのんに姉妹そろって就職しました。ここで仕事をはじめて2年になります。75歳のお姉さんもヘルパーとして今も大活躍しています。

 

〇 ヘルパー同士の連絡・引きつぎも大切な仕事です。


 

 訪問介護利用者の利用者のお宅で食事の準備や介助などの仕事をてきぱき行っているIさんに、話を伺いました。

 

 ―ホームヘルパーの仕事をしようと思ったのは?

 「今迄いろんな仕事をしてきた後、10年程土地を借りて農業をしていました。とても農作業が好きで野菜はもちろん、お米も作りたいと思うくらいでした。でも、畑と家を往復する毎日を送っていると、社会と触れてみたくなりました。それで特別養護老人ホームの早朝配膳の仕事を始めました。その中で資格を取れば介護の仕事もできると知り、70歳を機に資格取得に挑戦して合格し、ヘルパーの仕事に就きました。」

 

 ―この仕事は、いかがですか?

 「楽しいです。やりがいがあります。1時間という限られた時間内での仕事なので、できるだけ要領よく仕事が運ぶようにいつも考えています。食事を作るのも、お宅に伺ってから冷蔵庫の中を見て献立を考えるので、今までの生活体験がとても役立ちます。体力が必要な介助は若い人に向いていますが、細かな介助はシニアの方があれこれ気が付いて、向いている仕事ではないかと思います。いろんな利用者の方と1時間の出会いなので、緊張感があって楽しいです。介護のお仕事はとてもきつい仕事のように思われがちですが、今は福祉用具も進化していて、例えばベットも上下が可能なため楽な姿勢で介助できます。皆さんが思うほどではないですよ。」

 

〇 連絡事項を書きとめているIさん。冷蔵庫の扉にも申し送りの付せんが貼られていた。


 

 ―困ること、大変なことはありますか?

 「やはり、一人で判断しにくいこともあります。そんな時はケアマネージャーや上司に相談しますし、研修もあります。

 また、1日に2~3軒と利用者宅を回ることがありますが、夏の暑いときなどの移動は大変です。それでも私たちが伺うようになってから食生活が改善され、利用者が以前より元気になること、それがいちばん嬉しいです。

 だいたい週に4日働いて、あとの3日は趣味に使っています。旅行や山歩きが好きで、先日も屋久島に行ってきました。休みもヘルパーの仲間同士で融通しあって取れるのがいいですね。もっとたくさんのシニアが介護の仕事に挑戦して欲しいと思います。」

 

〇 利用者の方が薬を飲む手伝いをするIさん。


 

 かんのんの事務所で、代表の渡邊さんにも話を伺いました。「ホームヘルパーの人材は不足しており、シニアの人も資格を取得してどんどんこの仕事に就いて欲しいです。この仕事はシニアの人生経験が活かせる仕事です。最近でも75歳の男性が介護福祉士の資格を取って当社で活躍しています。」とシニア人材の雇用に積極的でした。

 

 AIが発達する時代になっても、相手の気持ちを細やかに感じ取ることは出来ないと聞きます。Iさんは多くの方とふれあい、仕事も趣味も充実し活き活きしている様子が感じられました。

 


 

*この「シニアレポート」は、いきいきと活躍するシニアを、シニアが取材した記事です。

取材:2019年12月 中村 由里

発行元:とよなか生涯現役サポートセンター “Sサポ”

TEL:06-6152-7662